僕は、受賞リストを追うと映画が持つ“演技”と“音楽”の力が特に国内外で認められたことが分かると考える。11部門のオスカー候補に挙がったこと自体が作品の注目度を示しているし、実際に主要な個人賞が複数獲得されたことで、派手な視覚表現だけでなく内面的な演出やサウンドデザインが評価基準になったのだと思う。ちなみにこの手のダークなヒーロー像の扱われ方は、'The Dark Knight'の評価のされ方とはまた違った軸で議論されることが多かった。観賞後に残る印象の強さが受賞にも繋がったという感覚を、僕は強く持っている。